ディーラーオプションのコーティングって?

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多くの方は、ディーラーさんで施工されるコーティングが完璧だと思っていらっしゃいます。
そりゃそうですよね。信用もあるし、会社も大きい。でも、実際にコーティングを行うのは、ディーラーさんのスタッフではなく、下請けの業者さんなのです。
ディーラーさんでは車を販売したり、整備したりはしますが、コーティングまでは内部のスタッフでは行いません。ですので、お客様からコーティングの依頼があれば、下請けの業者さんに回します。そして紹介手数料を頂きます。作業も、ディーラーさんの整備作業スペースの一角に車を置いて、下請け業者さんがやってきて施工します。外気と完全密閉はされていませんので、風が吹くと砂・ホコリが付きますし、コーティングに適した高輝度の特殊照明もあるとは限りません。

はっきりと言います。完璧なコーティング作業というのは、簡単に楽して出来るものではありません。最高の作業環境と高度な技術・知識が必要です。実際にはディーラーさんがお客様と下請け業者さんとの間に入り、紹介手数料を抜きますので、お客様にとっては、作業内容の割に料金は割高になりますし、下請け業者さんは、行う作業の割に低い報酬となります。

この点が問題です。しっかりと作業を行ったことに対する報酬はそれなりであることが必要だと思います。そうでないと、作業チェックに最新の注意を払うことが出来ないからです。 数百万円、数千万円という決して安くはないお車に施工するのですから、簡単に作業は出来ないはずです。

それでも、ディーラーさんにてコーティングをどうしても頼みたいという方は、以下の点をチェックされて依頼されれば良いと思います。


(1)施工作業するその本人といつでも話が出来る。
コーティングにあたり実際に施工する作業者本人といろいろと相談・質問が出来ないと施工後の正しいメンテナンス方法なども分からないためです。ディーラさんの営業さんはコーティングの事についてほとんど分かりませんので、細かな質問などには答えることが出来ません。実際にコーティング施工後に問題があった場合、下請け業者さんはディーラーさんには常駐しておらず、車のコーティング状態など直接話を聞くことが出来ないので、行き場がないストレスが溜まります。

(2)完全密閉された作業スペースと高輝度照明があること。
コーティング作業は、高度な技術と細心の注意が必要です。風が吹けば埃が飛んでくるような整備作業スペースの一角など問題外です。高輝度照明はバフ傷やオーロラマークを認識し、完璧に仕上げるためには必須です。


最低上記2点だけはクリアーしておくべきことです。クリアーしているディーラーさんであれば、コーティングには力を入れていると思いますので、ある程度のクオリティは確保できると思います。

もちろん、すべてのディーラーさんでのコーティングを否定しているのでありません。ただ、今まで何十人ものディーラーコーティングをされたお客様がその仕上がりに不満をお持ちで困っていらっしゃる状況を見てきましたので、それを元に今回コメントを書かせていただきました。

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